布装の本の見本と見積もりのメモ、電卓

この記事の要点

完成までの期間は、原稿づくり、制作、著者校正、印刷・製本に分けて考えます。配る日から納品と発送の余裕を逆算し、家族が確認する時間と、流通を希望する場合の期間も確保します。

原稿づくりと制作の期間を分けて予定する

自分史は、原稿を渡した日からすぐ印刷に入るわけではありません。本文の配置や表紙を整え、著者が内容を確認する段階があります。書き始めから完成までを一律の日数で考えず、自分が作業する期間と依頼先が制作する期間を分けます。

最初に伝えるのは、本が必要な日と、その日の使い方です。法事で手渡すのか、遠方へ郵送して到着させたいのかで、納品の希望日が変わります。原稿が途中なら、残っている章や写真の確認も含めて相談します。

家族で作る本では、原稿をまとめる人、本人へ確認する人、依頼先との窓口を決めます。それぞれが別の修正を送ると、どれが最終版か分からなくなります。意見をまとめて返す日を決めておくと、著者校正の期間を予定に入れやすくなります。

入稿から完成までは著者と依頼先が順に確認する

入稿とは、制作に使う原稿や写真を依頼先へ渡すことです。見積もりの仕様と原稿の状態を揃え、写真の説明や書名も一緒に用意します。運営会社の場合の流れと目安は次のとおりです。

段階著者・家族がすること依頼先がすること・期間
仕様決定・入稿原稿、写真、配布部数、希望日を確定して渡す依頼範囲と受領した原稿を確認
確認用データ本文と表紙が届いたら内容を点検入稿から約2日で確認用データ(本文レイアウトや装丁デザインを依頼した場合は1〜2週間)
著者校正誤りと修正指示をまとめ、直ったか確認本文の著者校正は何度でも無料(紙の校正刷りは有料)
校了・印刷製本修正を終え、印刷してよいと伝える著者校正の終了後、約30日で完成
納品・配布本の状態を確認し、手渡しや発送を準備納品方法と到着予定を案内

校了とは、確認を終えて印刷へ進める状態にすることです。著者が原稿を読む時間や、親族への確認にかかる時間は別に必要です。公開されている期間は目安なので、希望日に間に合うかは原稿と仕様を見せて確かめます。

一周忌から逆算する計画例には予備の時間を設ける

次は、原稿の執筆と主な資料集めを終えている場合の計画例です。一周忌の3か月前に入稿する想定であり、この日程なら必ず完成するという約束ではありません。編集や写真の状態によって必要な時間が変わるため、依頼先と調整して使います。

時期の例進める作業
一周忌の3か月前原稿と写真を入稿。仕様、配布予定、希望納品日を共有
2か月前まで確認用データを読み、家族の意見をまとめて修正
1か月半前まで再確認を終えて校了する計画。印刷・製本へ進む
直前に余裕を残す届いた本を確認し、手紙、袋、発送先を整える
一周忌当日手渡し分を配り、欠席者への発送状況を記録

写真の人物名や古い年月日を調べ始めると、予定より時間がかかる場合があります。確認できないものを残したまま校了するより、載せる範囲を早めに絞ることも選択肢です。家族が忙しい時期や郵送で校正する時間も、計画の中へ入れてください。

著者校正は年月日・名前・写真を分けて点検する

著者校正は、著者自身が確認用の本文や表紙を読み、内容の誤りを確かめる作業です。文章を読み流すだけでは、見慣れた名前の間違いを見落とすことがあります。内容を通して読む回と、固有名詞や写真だけを見る作業を分けると確かめやすくなります。

  • 年月日と年齢は、年表や手帳、写真の記録と照合する
  • 人名は、漢字、旧字体、読み仮名、続柄を確認する
  • 写真は、向き、左右の反転、切り抜き、掲載順を見る
  • キャプションは、写真の人物と本文の説明が一致するか読む
  • 目次と見出し、ページ番号、表紙と奥付の書名を照合する

例:集合写真の説明に「右から」とある場合は、読者から見た右なのかを写真と合わせて確認します。修正は、ページ、直す箇所、変更後の文を揃えて伝えます。戻ってきたデータでは、指示した所が直ったかに加え、改ページや写真位置が動いていないかも見ます。

紙とネットの校正は確かめたい内容で使い分ける

ネット校正では、受け取った確認用データを画面で読み、修正を伝えます。検索や拡大を使える一方、常に拡大していると、実際の文字の小ささに気付きにくいことがあります。紙の校正刷りでは、本に近い大きさで文字や配置を確かめられます。

写真の色や暗い部分が気になる場合は、何を確認できる校正刷りなのかも相談します。家庭で出力した紙と、本番の印刷では見え方が違う場合があります。紙の校正刷りの費用と往復の日程は、最初の計画に入れておきます。

判型、縦書き・横書き、文字サイズといった基礎仕様を校正中に変えると、全体の組み直しが必要になり得ます。原稿の全面差し替えも、通常の誤字修正とは作業量が違います。追加費用や納期への影響を確認してから変更し、詳細は費用の記事も参照してください。

担当者に期限と流通の希望を最初から伝える

運営会社の対応は「入稿から流通後まで担当者1名が対応。メールと電話で全国から。パソコンが使えない方も申し込める」です。家族が連絡を手伝う場合は、誰が原稿の最終判断をするかを担当者と共有します。連絡しやすい方法と時間帯、校正を紙で受け取りたい希望も伝えておきます。

書店流通を希望する場合は、完成から約1ヶ月で全国の書店・オンライン書店のデータベースに反映。本が完成する時期と、書店での取り扱い情報が反映される時期を分けて考えます。記念日に購入先を知らせたい場合は、この期間も含めて日程を相談してください。

運営会社には、無料の個別出版相談会(東京・大阪・名古屋、ビデオ通話も)があります。相談では、原稿の状態、写真の準備、配る日を整理して伝えると、残る作業が分かります。依頼内容そのものに迷う場合は、依頼先の選び方で任せたい範囲を確かめてください。

この記事に関する質問

校了後に小さな誤字を見つけたら、どうすればよいですか?

見つけた箇所と正しい表記を、すぐに担当者へ伝えます。印刷工程の進み具合によって対応が異なるので、修正できるか、費用と日程に影響するかを確認してください。修正できない場合の訂正の伝え方も相談します。

出典・参考

次の一歩を、具体的な数字で。

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