自分史は「年表→目次→書く→整える」の順で進める

自分史を書けなくなる一番の理由は、思いついた順に書き始めて、途中で「何を書いていて、何が抜けているか」が分からなくなることです。先に人生の骨組み(年表)を作り、その上で本の目次を決め、書きやすい章から書き、最後にまえがきと文章を整える。この順番なら、途中で止まっても再開しやすく、本にするときの分量の見通しも立ちます。

  1. 資料を集める:写真、手帳、日記、履歴書、年賀状、通知表、辞令、手紙。家族に聞き取りをする。何から始めるか
  2. 年表を作る:年ごとの出来事と、そのとき何歳だったか、社会で何があったかを一覧にする。年表の作り方自分史年表メーカー
  3. 目次を決める:時系列か、テーマ別か、印象的な出来事から入るか。章の数と各章の中身を決める。構成と目次
  4. 書きやすい章から書く:最初の章から順に書く必要はない。思い出せる場面、書きたい出来事から。文章の書き方
  5. まえがき・あとがきを書く:誰に向けた本か、なぜ書いたかを最後に書く。まえがきと書き出し
  6. 原稿を整える:年月日と名前の食い違いを年表で確かめ、家族か第三者に読んでもらい、本にする分量を数える。原稿の作り方

何を書くか:出来事だけでなく、そのとき何を思ったか

履歴書を引き延ばしたような年表だけの文章では、読む人に伝わりません。「いつ、どこで、何があったか」に加えて、「そのとき自分は何を思い、何を選び、後でどう考えが変わったか」を書きます。事実は年表で確かめ、気持ちは記憶のままに。この二つを分けて書くと、読みやすく、嘘のない文章になります。

書く内容に決まりはありません。生い立ちから現在までを通して書く半生記、仕事や趣味など一つの軸で書く形、病気や戦争の体験など一つの出来事を中心に書く形、家族の歴史として書く家族史。自分史のさまざまな形から、自分に合う形を選んでください。

分量の目安:原稿用紙100枚で本文100ページ前後

自分史の本は、本文が100〜250ページくらいのものが多いです。400字詰め原稿用紙で100枚なら4万字、縦書きのA5判で文字を大きめにすると本文100ページ前後になります(設定例。実際の組版で変わります)。全部を書こうとせず、まず「本にしたい範囲」を年表の中で決めると、分量を抑えられます。原稿の枚数か文字数が分かれば、ページ数の目安計算で判型ごとのページ数を確かめられます。

書けないときは、質問に答える・人に話す

「何を書けばいいか分からない」「思い出せない」ときは、白い原稿用紙に向かうより、自分史の質問リストに一問ずつ答えるほうが進みます。答えは短いメモで構いません。集まったメモを年表の該当する年に置いていくと、章の材料になります。写真を見ながら家族に話す、当時の場所を訪ねる、その年の流行歌を聞くのも、記憶を呼び戻す手がかりになります。思い出せないときの掘り起こし方

本人が書けない場合は、家族が話を聞いて文章にする「聞き書き」という方法があります。家族の自分史を聞き書きで作る

手書きでも、途中まででも、本にできる

原稿は手書きのままでも受け付ける自費出版会社があります。運営会社(お手軽出版ドットコム)では手書きの原稿でも受け付ける(原稿用紙・レポート用紙など)。文章を書き慣れていない人向けに、編集サービスや執筆代行のオプションがある。文章を整える「編集」、レイアウト、表紙のデザインも頼めるので、「全部自分でやらないと本にならない」わけではありません。頼める範囲と費用の考え方は原稿の作り方費用の考え方へ。

書き終えたら、自分史を本にする方法で、方法の違いと決める順番を確かめてください。

書き終える前から、本の姿を考えておくと迷いません。

年表を作ると本文の年月の食い違いが減り、原稿の分量が分かるとページ数と費用の見通しが立ちます。どちらも無料で、このサイトの中で使えます。