原稿用紙に万年筆で文章を書いている年配の人の手元

この記事の要点

原稿は慣れた道具で書き、順番と最新版が分かる状態に整えます。文字数と写真の対応を記録し、文章を渡すのか紙面まで完成させるのかを決めると、入稿と依頼範囲が明確になります。

原稿は慣れた道具で書き、完成させる範囲を決めます

原稿の道具は、手書き、Word、スマホの音声入力などから選べます。文章を残す段階と、印刷する紙面を作る段階を分けると、自分がどこまで準備するかを考えやすくなります。本文が書けていても、そのまま印刷に使えるデータになっているとは限りません。

文章をデータで渡す場合は、章の順番、見出し、本文と写真の対応を明確にします。紙面まで自分で仕上げる場合は、本の大きさ、余白、ページの区切りまで整えます。提出方法は依頼先に確認し、途中で渡し方を変える場合も相談します。

最初から完成した本の見た目を作ろうとして、執筆が止まる必要はありません。まず本文を揃え、文章の読み直しを済ませます。その後で、入力や編集、紙面づくりをどこまで頼むか決められます。

手書きは順番・訂正・読めない文字を分かるようにします

原稿用紙でもノートでも、読み手が本文を追えることが大切です。用紙に順番を付け、章の見出しを明示します。書き足した紙には挿入する場所を示し、修正前と修正後の文を混同しないようにします。

人名や地名、旧字体は読みも添えると、入力する人が確認しやすくなります。訂正が重なって読めなくなった部分は、別紙に清書する方法があります。送付する前に手元へ控えを残し、原稿のまとまりと総枚数を記録します。

運営会社は「手書きの原稿でも受け付ける(原稿用紙・レポート用紙など)」と案内しています。依頼先に入力してもらうか、自分や家族が入力するかを選び、費用と作業範囲を確認します。誰が入力しても、数字や固有名詞を元の手書き原稿と照合する工程を残します。

Wordは見出しと本文を分け、写真は別に用意します

縦書きの本を考えていても、書く段階は横書きで進め、組版で縦書きへ整える方法があります。組版とは、本の紙面に文字や写真を配置する作業です。自分で紙面まで作る場合は、縦書きか横書きかを先に決め、依頼先の設定に合わせます。

章の題には見出しスタイルを使い、本文と区別します。スタイルは見出しなどに同じ書式をまとめて適用する機能です。文字の大きさを毎回手で変えるより、見出しの役割を揃えやすくなります。

写真は本文へ貼り付けて済ませず、元の画像を別のファイルで用意します。本文には「写真:入学式をここに配置」のように目印を入れ、同じ呼び名の写真と説明文を添えます。位置確認のために貼った画像がある場合も、別に渡す元画像との対応を示します。

ファイル名は「自分史_仕事の章_改訂日」のように、内容と新しさが分かる形を決めます。改訂日には実際に直した日を入れ、以前の版は別の保存場所へ移します。「最終」「最終修正」のような名前を増やすより、どれを提出するか一覧で明示します。

スマホの音声入力は短く話してその場で確かめます

音声入力は、話した内容を文字へ変える機能です。長い話を一気に入れるより、場面ごとに区切り、表示された文章を読み返します。固有名詞、年月、同じ読みの別の漢字は、本人の意図と違う文字になっていないか確かめます。

話すときの「それ」「あそこ」は、文章だけでは意味が分からなくなることがあります。誰のことか、どこのことかを補い、言い直した部分の重複を整理します。自分らしい口調まで全部消す必要はなく、意味が通る範囲を整えます。

長い原稿は、章ごとに文書へまとめて順番を付けます。スマホにあることだけで安心せず、別の保存先にも控えを作ります。送った後は、相手が本文を開けたか、途中が抜けていないか確認します。

原稿用紙の枚数は空きマスを含む概算として使います

本サイトでは原稿用紙1枚を400字として換算します。例えば100枚をすべて埋めると40,000字です。ただし、段落の終わりや会話の改行には空きマスがあるため、実際の文字数は単純な掛け算より少ない場合があります。

Wordなどで本文の文字数を数えられるなら、その数字も控えます。作業メモや不採用の文章を混ぜず、写真説明やまえがきを含めたかも記録します。手書きだけの場合は、原稿用紙の枚数と、空白や挿入紙があることを伝えれば相談の材料になります。

ページ数への換算例として、A5判の縦書きで「文字は大きめ・改行はふつう」の設定なら、本文1ページは約520字です。40,000字の文章部分は計算上約77ページになります。これは本サイトの設定例で、写真、扉、目次、年表、奥付などは別に考える必要があります。

実際の組版では、見出し、行間、章末の空きでも変わります。原稿用紙の枚数と完成した本のページ数は、同じものではありません。ページ数の目安計算で、写真や本の大きさを含めて見通しを確かめられます。

写真と資料のリストを本文と対応させます

原稿がまとまったら、使う写真、手紙、年表、家系図を一覧にします。資料ごとに目印を付け、本文のどこに置くかを対応させます。元のファイル名を変更する場合は、旧名との対応も控えます。

リストに残す項目記入する内容の例
目印入学式の写真、転居の手紙
所在写真フォルダー、借りたアルバム
挿入場所学校時代の章の冒頭
説明文撮影時期、場所、写る人物
確認状況掲載の了解、年月の確認、返却先

写真の大きさや色の希望は、本文の量と合わせて伝えます。紙の資料がある場合は、画像化を自分でするか依頼するかも確認します。渡すものの詳しい整え方は写真と資料の載せ方で扱います。

入稿前に入力・編集・執筆・レイアウトの担当を揃えます

入力は文字をデータにする作業、編集は文章や構成を整える作業です。執筆代行は文章を書く部分を依頼する選択肢ですが、具体的な対応範囲は相談が必要です。運営会社は「文章を書き慣れていない人向けに、編集サービスや執筆代行のオプションがある」と案内しています。

紙面づくりについては「本文のレイアウトは、Wordで自分で行うか、デザイナーに依頼できる」という案内があります。自分で本文を書き、写真と一緒に渡してレイアウトを頼むなど、作業を分けられます。自作する場合の読みやすさは文字の大きさとレイアウトで検討します。

入稿とは、制作に使う原稿を依頼先へ渡すことです。本文の最新版、写真と資料、対応する一覧を揃え、未確認の箇所は提出前に解消するか担当者へ伝えます。見積もりに含める作業は費用の考え方に沿って確かめます。

この記事に関する質問

原稿をPDFにすれば、入稿の準備は終わりますか?

PDFは見た目を確認する資料にもなりますが、文章を編集してもらうなら元の文書データが必要な場合があります。印刷に使う完全データとして渡すのか、確認用として添えるのかを伝えてください。必要な形式と写真の渡し方は依頼先に合わせます。

出典・参考

  • お手軽出版ドットコム「出版の流れ」「本文レイアウト」(2026年9月16日確認):手書き原稿、編集・執筆代行、本文レイアウト。
  • 自分史作成.com「ページ数の目安計算」(2026年9月16日確認):原稿用紙の換算、縦書き判型・文字サイズ・改行の設定例。

手書きの原稿でも、途中の原稿でも、相談できます。

運営会社(お手軽出版ドットコム)は手書きの原稿でも受け付ける(原稿用紙・レポート用紙など)。文章を書き慣れていない人向けに、編集サービスや執筆代行のオプションがある。どこまで自分で書き、どこから頼むかは相談しながら決められます。