自分史を本にする方法は、大きく3つ

「本にする」には、自費出版会社に頼んで印刷・製本する方法、Wordなどで整えてネット印刷や手製本で自分で作る方法、電子書籍やPOD(注文ごとに印刷)にする方法があります。自分史は家族や知人に配る目的が多いので、紙の本を数十部作る自費出版が中心ですが、1冊だけ手元に置きたいなら自分で作る方法も選べます。

方法費用の負担手元に残るもの向く目的
自費出版会社に頼む(印刷・製本)著者が制作費を負担紙の本。最少16ページ・10部から(10部単位)(運営会社の場合)家族・知人に配る、保存する、書店にも並べる
自分で作る(PDF・ネット印刷・手製本)印刷代だけ。1冊から1〜数冊まず1冊だけ形にする。レイアウトと校正は自分で行う
電子書籍・POD制作費を抑えやすい在庫を持たない遠方の人にも読んでもらう、紙と併用する

1冊だけ作りたい、まず試しに形にしたい、という場合は自分で作る方法と自費出版の違いにまとめました。運営会社の自費出版は10部からなので、1冊だけの注文はできません。

目的から決める:読者、範囲、写真、仕様、部数、期限

最初に決めるのは判型や紙ではなく、「誰に読んでもらうか」です。自分の記録として残す本、子や孫に配る本、知人や地域の人にも読んでもらう本では、部数も、写真の扱いも、書いてよいことの線引きも変わります。

  1. 読者:自分と家族だけか、知人や元同僚にも配るか、広く販売するか
  2. 範囲:生い立ちから現在までか、ある時期・ある出来事に絞るか。年表の中で本にする範囲を決める
  3. 写真:紙焼きの写真やネガの原本があるか、スキャンして印刷に耐えるか(写真と資料の載せ方)。写真の量でカラーページの有無が決まる
  4. 仕様:判型・製本・縦書き・文字の大きさ・表紙。原稿の分量からページ数の目安を出すと決めやすい(縦書きと文字の大きさ・判型
  5. 部数と予算:配る相手をリストにして、保存用と予備を足す。売上を当てにせず、負担できる上限を決める(費用の考え方部数の決め方
  6. 期限:法事・誕生日・記念日・同窓会などがあるなら、完成日から逆算する(流れと期間

費用と期間の目安

運営会社(お手軽出版ドットコム)の自分史ページには、仕様別の料金例が3つ載っています(2026年9月16日確認)。

主な仕様金額
格安でソフトカバー B6判、本文モノクロ 100ページ、流通なし 100部約14万円
よくある形でソフトカバー B6判、本文モノクロ 200ページ、流通なし 200部約44万円
少し豪華にハードカバー 四六判、本文モノクロ 240ページ、Amazonで販売 300部約107万円

金額はページ数・部数・製本(ソフトカバーかハードカバーか)・編集やレイアウトを頼むか・校正刷りの回数で変わります。3つ目の例は手書き原稿で本格編集と装丁デザインを依頼しているので、差額をそのまま「ハードカバー代」とは読めません。期間は、入稿から約2日で確認用データ(本文レイアウトや装丁デザインを依頼した場合は1〜2週間)、著者校正の終了後、約30日で完成が目安です。

金額は例です。自分の原稿の条件で確かめるには、自動見積もり(無料、何度でも)を使ってください。

準備するもの

  • 原稿:手書き、Word、テキストのどれでも。手書きの場合は入力(データ化)の費用がかかるかを確かめる(原稿の作り方
  • 写真と資料:紙焼き・ネガ・データ。使う写真ごとに年・場所・人物のメモ。年表や家系図を載せるなら、その原稿も
  • 書名・著者名:本名かペンネームか、奥付に何を載せるか(書名・著者名・奥付
  • まえがき・あとがき:誰に向けた本か、なぜ書いたか(まえがきと書き出し
  • 表紙の希望:既製型の装丁から選ぶ(無料)か、デザインを依頼するか、写真を使うか(表紙・装丁

よくある「これはできるか」

  • 手書きの原稿のままで頼めるか:運営会社では手書きの原稿でも受け付ける(原稿用紙・レポート用紙など)。文字の入力や編集は別途の作業になるので、見積もりで確かめます
  • 文章を書くのが不安:文章を書き慣れていない人向けに、編集サービスや執筆代行のオプションがある。どこまで自分で書き、どこから頼むかは相談できます
  • パソコンが使えない:申し込みから校正まで電話と郵送でも進められます(運営会社の場合。入稿から流通後まで担当者1名が対応。メールと電話で全国から。パソコンが使えない方も申し込める)
  • 古い写真しかない:紙焼きの写真はスキャンして使えます。小さな写真を大きく載せると粗くなるので、載せる大きさを相談します(写真と資料の載せ方
  • 本にしてよいか迷う内容がある:家族や他人の実名、故人のこと、職場のこと。判断の目安を実名とプライバシーにまとめました

依頼先を選ぶときに見る点

料金だけでなく、自分史の実績、手書き原稿や編集を頼める範囲、校正の回数、担当者が最後まで変わらないか、部数の単位、書店流通の条件、契約書の内容を比べます。詳しくは依頼先の選び方へ。自費出版全般の基礎(ISBN、契約、PODの仕組み)は姉妹サイト自費出版ガイドにまとめています。

準備ができたら、出版前チェックリストで抜けを確認しましょう。

次の一歩を、具体的な数字で。

仕様がまだ固まっていなくても、自動見積もりで金額の感触をつかめます。資料請求では紙見本と申込書が届きます。どちらも運営会社(お手軽出版ドットコム)の無料サービスです。